ニューバーガー・バーマン株式会社 代表取締役のご挨拶
このたびは、当社に関心をお寄せいただき誠にありがとうございます。
ニューバーガー・バーマンは、1939年に米国ニューヨークで創業した独立系資産運用会社です。創業から80年を経た今でも起業家精神を失わず、ファンダメンタル・リサーチを重視し、運用プロフェッショナルによる独立性と独自性ある投資判断を重視した運用を特徴としています。
株式、債券、プライベート・アセット、不動産、マルチアセット、クオンツ運用など多岐にわたる資産クラスの投資戦略を、投資機会や規制環境の変化を踏まえつつ、グローバルの機関投資家、委託会社、販売会社および個人投資家などに、柔軟かつスピーディにご提供しており、経験豊富なプロフェッショナルが長年にわたり在籍する、安定した組織体制と企業文化を有しています。
当社は、社員が自社株式を100%保有するプライベート経営であることから、長期的な視点で考え、お客様本位の行動をとり、適切なタイミングで適切な投資を実行するとともに、全てのポートフォリオ・マネージャーは自身が運用する戦略に投資しています。この点において、私たちはお客さまと同じ立場にあり、真にお客様と社員の「利害の一致」を追求する経営哲学を守り続けてきました。
こうしたユニークな企業文化を礎として、日本においては2004年から年金基金や金融機関を中心とした機関投資家のお客様に運用サービスのご提供を開始し、2008年には東アジア地域(日本および韓国)の統括拠点として、ニューバーガー・バーマン株式会社を東京に設立しました。
2011年からは国内の大手運用会社が設定および運用を行う国内公募投資信託にニューバーガー・バーマン・グループの運用戦略を採用いただき、個人投資家向けファンドの共同組成も開始しました。お客様のニーズに合わせた新しい商品の開発などを通じて、これまで日本になかった資産クラスへの投資機会も提供しています。こうしたお客様の着実な広がりを受けて、東京は、ニューヨーク本社、ロンドンに次ぐ、第三の重要な地域統括拠点へと成長を遂げています。
2019年には、「日本株式ESGエンゲージメント戦略」を運用する日本株式運用部と日本プライベート・エクイティ運用部を東京のオフィスにて立ち上げ、日本市場における運用およびリサーチ機能を強化しています。日本株式運用部によるESGスコアリング、議決権行使の事前開示、アクティブ・エンゲージメント(目的を持った対話)ほか全ての取り組みは、当社グループのESG投資哲学の真髄を体現しています。アクティブな長期投資家として、過小評価されている日本企業を発掘し、対話を通じてその企業が本来持っている力を輝かせていくことで、長期的な運用パフォーマンスの達成のみならず、資本市場のサステイナビリティや日本社会全体へも貢献していきたいと考えています。
こうしたESG投資を通じた企業価値向上への取り組みが評価され、当社グループはPRIアセスメントにおいて全資産クラスで最高評価を獲得するとともに、2020年にはPRIリーダーズ・グループに選出されました。PRIに署名している資産運用会社が2,100社超にのぼるなか、リーダーズ・グループに選出されたのはわずか20社です。日本法人では環境省「ESGファイナンス・アワード・ジャパン」 環境大臣賞(銀賞)を受賞するなど、当社グループのESGにおける取り組みは外部機関からもご評価をいただいています。今後も投資家として世界に与える影響の大きさを自覚し、より良い影響を与えることができるよう努めてまいります。
当社は、強みであるユニークかつ多様な投資機会のご提供に加え、スピーディで質の高いサービスの実現、タイムリーかつ有益な情報提供を中心とした知識移転(ナレッジ・トランスファー)を重視しており、運用担当者による投資家の訪問やセミナーの開催、海外の運用拠点におけるトレーニーの受け入れなど積極的に行ってまいりました。また、お客様の業務環境に応じた情報提供として、オンライン形式のミーティングやウェビナーも活用しています。今後も投資家の目的に適合した商品提案力とご要望に応じたきめ細かいサービス力を強化することにより、投資家の安定的な資産形成や金融リテラシーの向上を支援し、日本の市場において独立系運用会社としての使命を果たしていく所存です。
当ウェブサイトでは、ニューバーガー・バーマンの多様な投資戦略、運用プロフェッショナルによる市場の見通しや考察、ESG投資や議決権行使における最新の取り組みなどをご紹介しています。ニューバーガー・バーマンへのご理解を深めていただき、このウェブサイトが皆様の資産運用にお役立ていただけましたら幸いです。
ニューバーガー・バーマン株式会社
代表取締役 大平 亮